大崎善生「将棋の子」と内田樹「子どもは判ってくれない」
髪切りに行ってCDと本の買い混んで気晴らし。
電車の中でHeliosを聴きながら
大崎善生「将棋の子」を
読んでたら、泣きそうになって困ったけど
なんか急に視界が晴れてきた気もする。
作者の書きっぷりも素晴らしい。この人のは全部読もう。
「奨励会員の生活は確信と逡回の果てしない繰り返しではないか…」
「奨励会員は奨励会で将棋に勝つことでしか、
自分の人生や存在理由を証明することができない…」
風呂で読んでた一冊、内田樹「子どもは判ってくれない」の
一節とも何か共鳴した気になって。
「どうしたらバカな他人にこき使われずにすむか?」という問いを
切実なものとして引き受け、クールでリアルな努力を
継続した人間だけが、他人にこき使われずにすむ。