ポツドール「愛の渦」と斉藤環「若者のすべて」

ポツドール「愛の渦」を観てきた。


センター街で溜まってそうな茶髪の男女9人がカップルを
作ろうと集まるホームパーティ。
「気、使わなくていいから」「気を使えよ」の応酬。


ちょうど斉藤環若者のすべて」を読んだ後だったので
あー、渋谷系の話かと思って観てしまっていた。
「極めてコミュニティカブで有りながら、常に自分探しの渋谷系」と
「興味のフレームが自分の外にある、ひきこもりの原宿系」


パーティが終わると画面は暗転し、ここから4部屋同時進行。
恋愛ドラマを2時間に圧縮されて見せられる感じ。


芝居ならではの同時多発性は緻密で、良く出来ていたと思うけど
まぁ、普通に面白かったねって感じだった。
野郎のナニは出てきたけど、別に過激でも何でもなかったし
細かい演出ではブラジルの方が繊細で好きだな。


最近のリアルな言葉の劇団を印象でまとめてしまうと
「愛だの恋だの語ってる自分が好き」なポツドール
「つい夢見がちな」五反田団
「夢も希望もない」チェルフィッチュって感じ。
完全にひきこもり系としては、五反田団が断トツで好み。


チェルフィッチュは、国立劇場でやってるの観に行くか迷う。