Sabi/kiyo「71:36」

djnz2008-08-31

数少ない国内の聴くべきアーティストSabiとkiyoによる、
スピリットアルバムがPHASEWORKSよりリリース。


レーベルサイドの文句には「伝説のレーベル、Merck、再結成!!!???」とあって
二人ともMerckのコンピに参加しているアーティストであり、
今回はそれを多分に意識したリリースっぽい。


Merckというと一般的にはMachine Drumに代表的される
ロウなブレイクとチョップサウンドがイメージされるかもしれないけど、
ファンにとってはアンビエントの強い素晴らしい作品が多いという認識もあると思う。
で、今回の二人のスプリットはまさに、そっち方面でも最前線を行く内容だ。


Sabiはチリチリとしたアンビエントってイメージだったけど
1曲目からポスト・クラシカルの要素を多分に取り入れた作風で面食らう。
そのリミックスがまたTypeのJulien Neto。この人、分かってる!!(偉そうでごめんなさい)
国内から、こんな音源がもう出てくるなんて!!日本もまだまだ捨てたもんじゃない。


続くkiyoはグリッチ色が強いグリグリとしたエレクトロニカ
昔のSchematicとか好きな人には堪らないと思ったら、
リミックスでRichard Devineが参加!!すげーよ。最後はMachine Drumがリミックス。
これもまた良くてMerckのファン気に入るでしょう。


というか音楽ぐらいは国内も国外も関係なく良いものが話題になるべきで、
エレクトロニカもビックネーム指向になってしまっていて自戒も込めて書くと
こういう地味でも良質なリリースこそ、たくさんの人に聴いて欲しいと思う。


http://www.phase-works.com/