B. Fleischmann(Morr Japan Tour)

B. Fleischmannを見てきた。最高だった。けれど。


無理矢理、会社を上がって会場に着くと全然人が居ない。。
フロアは30人にも満たない。座っても全然余裕。


まず前座のFleckfumie。日本女性と外人ギターの
ユニットで良くも悪くも、打ち込みポストロック
みたいな感じだった。B. Fleischmannがこの程度だったら
どうしようとか思いつつ、結構気持ちいい音。


続いてB. Fleischmann。ラップトップとMC-909がセット。
すぐに、あの繊細なハーモニーの電子音で包まれる。


2曲目、俺がエレクトロニカで一番好きな曲「nico
Mixが違えど、俺にはすぐ分かる。何度聴いたか分からない。
一聴すると不協和音の轟音にも思える、そのエレクトロニック
シューゲイザーはハーモニーを成している。
メリハリの効いたキックと
もし電子音に粒子のような物があるとしたら、その
美しさがはっきりと見えるようなテクスチャーの連綿。


原曲を活かしつつ、その場のライブ感を取り入れた
Mixも無理がない感じですげー気持ちがいい。
もうさ、グリッチ音を垂れ流すようなラップトップ音楽は
全部無くなってしまえばいいんだ。凡百のDTM
すべて消え失せてしまう美しさと躍動感が合わさっている。


自分でもさっぱり分からない表現だけど、とにかく最高。
キックも今っぽいからちゃんとノレる曲ばかりだし、
俺はもう感動して体が動きまくって時折目眩がする程だった。
その後のTarwaterは打ち込みポップロックみたいな感じで
悪くは無かったけど余韻を味わいたいからすぐ帰った。


エレクトロニカでここ最近、一番最高のライブだった。
だけど、エレクトロニカの終わりを告げられた気もした。


平日だからってあの程度しか人が来ないなんて嘘だろ!!
エレクトロニカに興味がある人間なら
絶対に来るべきイベントだったはずだ。
あのドイツ、エレクロトニカのレーベルMorrだよ!!
しかもあのB. Fleischmannが来日したんだぜ!!


ボーズオブカナダの新譜なんて買うぐらいなら、
絶対にこれに来るべきじゃん。mumなんて1st以外興味なし。
いつのまにか、テクノは懐メロになっていて、
エレクトロニカもコミュニティが出来る前に消えていた。


俺は一人だけど音を判断して追い続けようと思う。