エレクトリック2005

djnz2006-01-08

毎年恒例のboomkatのチャートを見ながら
2005年のリリースを振り返ると
電子音楽界隈は低調な一年だったんじゃないかと思う。
レーベルではexpanding、New Speak、Modern Love、
Sending Orbs辺りが堅実なリリースを重ねながらも
日々音楽がアップデートされて行くような興奮は
もう感じられなかったし、Warpや、Skam、CCOといった
中心的なレーベルのリリースが印象に残らなかった。
あと坂本龍一が「ニカ」って呼んでるから
別な名称が出てきて欲しい。

テクノは入手困難だったBUZZによる
一連のデトロイトテクノの再発がトピックだった位で
クリックハウスやミニマルとか一枚も買う気にならなかったし、
後半はブレイクコアの適当買いもしなくなった。
(DJやる人には、あれが面白いの??)


日本のレコード屋duotoneさんだけが
俺にはドツボなので、そこだけで済んでしまい、
フォローされなくなった有名な人のを
他から買って過ごしたという保守的な一年だった。


あと本当に聴いてみたいリリース
(cactus islandからのDigitionalとか)が全然買えない事も
多かった。今年はebayで落札してでもアクティブに行きたい。

って事で、2005年度ベストディスク(エレクトリック編)



Greater Explosives
The Construction of This is the Destruction of That」
のみ

 
リリースは2004年だけどこれしか思いつかなかった。
柔らかい電子音の反復と生音の融合。
どこまでも伸びやかでクリアでアイディアに溢れた一曲目と、
夢に出てきそうな2曲目は何回も聴いた。
Endless Summerの今っぽい感じ。
一曲目がアップされているので、聴いてみてください。
http://www.musicmadebypeople.com/sample.html
duotoneさんによって発見されてカナダのレーベル、
MUSIC MADE BY PEOPLEが2005年のベストレーベル。


次点で
DOF「Mine is May」
I Am Robot And Proud「MY SKY YOUR SKY」
BOLA「Gnyase」とかあると思うんだけど
Greater Explosivesが群を抜いて素晴らしく感じた一年。


どうしても好みがあって、自分は後ろ向きで
展開が豊かで分かりやすい曲が好きなんだけど
そんな自分にも昔は12KとかMegoとかV/VMみたいなのを
買わせていた時代の空気があって、そういうブームは
もう来ないのかと思うと、やっぱり寂しい気がする。
俺が鈍感だからかなぁ。


今年は視聴に頼らず感を磨くように
どんどん感で買っていこうと思う。