更科修一郎
高校生のときもわけが訳がわからずも
興奮したゲームだったけど、
今やりなおしてもイカれてる内容だった。
つげ義春の漫画のサンプリングつーか
再構築してできてるんだけど
つげの世界が短編毎にバラバラだから
原作知ってる人間にもゲームとしての進め方が
把握できないという代物だった。
AVGが好きな人は一度やってみたほうが良い怪作。
ちなみに、そのガロ漫画ゲーム化シリーズの
次がひさうちみちお「アソコの幸福」って
ゲームで、それが俺の中のベストオブゲーム。
それらを出しててガロ青林堂を買収したツァイトに
本気で入社したいとか思ってたんだけど、大学四年の頃に潰れた。
更科修一郎の文章が読みたくて
「Natural Color Majestic-12」と
「嫌オタク流」を購入。
更科修一郎は「comic新現実」に現代オタク文化の
分析・評論とかを書いてるライターでアニメも
ゲームにも興味がない俺でにもしっかり届くつーか
最近は本家の大塚英志なんかよりはっきりした
物言いが同い年としても頼もしい。
今、一番面白い書き手だと思ってるだけど
ファンとかいないのかなぁ。
関係ないけどデトロイトテクノが流行った時の
野田努であったり、日本語ラップの磯辺涼みたいな
書き手がエレクトロニカには居なかったのが
すごく大きかった気がする。ミニコミ作りたいかも!!!
で、「嫌オタク流」は対談集だけどオタクの
好きな音楽として「ザバタック」や「谷山浩子」とか
意外と指摘されそうで指摘されない事を言ってくれたり
現状のオタクを「特定の分野以外はてんで駄目な人種」
と言い切ったり気持ちがいい。
「Natural Color Majestic-12」のエッセイは
もはや名文家の域で迂回する思考の末に
「自分の予想したことがまったくブレないんだ」
とか最高だった。もっと文章読みたいんだけど
どうして話題にならないんだろ。